おおよそホビーショップの景観には存在しえない異物、食器乾燥機。
ですがご存じの方はご存知でしょう、モデラーご用達のこのアイテムを。
食器乾燥の世界から役者不足の烙印を押された彼が存在すべき本当の場所は、プラモの世界だった。
そんな異色の食器乾燥・・・いえ、模型乾燥機のレビューです。
まず最初に結論を言っておくと、ドライブース(接着乾燥、塗装乾燥)として非常に使えます。
ですが食器乾燥機としてはちょっとパワーに不満が残ります。
こんな絶妙な力加減の乾燥機が、まさかこんなところにあったなんて(笑)
まず開封の儀から。
箱のサイズは恐らく140前後で、そんな極端な大きさではありません。
内容物は本体と説明書、あと緩衝材。
さして重くもないので取り回しも楽です。
店先だってお構いなしに設置してしまうイイ男の店長(既婚
カラーボックスの上にすっぽりおける省スペースです。
横40センチ縦40センチ高さ35センチくらいのスペースがあれば問題なく設置できます。
使用前に試運転の儀式がある訳ですが、これがちょっと手間取りました・・・。
自分、不器用ですから。
・・・威張って言うこっちゃないですね(汗
そこでネットで助けを求めたところ、非常に詳しい動画を見つけました。
familyhobbyさんのアップされている動画を参考にしながら分解。
特に外側の部分がなかなか分解できなかったので助かりました・・・。
下手したら壊すかと思った。
そして試運転を終わらせ、とうとう実践です。
・・・とはいえこの店には水性カラーなどの乾きにくい塗料を所持していないホビーショップの風上にも風下にも置けない店長しか居ない為、塗料の乾きでの効果を計ることができません。
(我がことながら本当にどうかと思います)
という訳で一計を案じ、こちらでその効果を試してみることに!
最近検証の時にしか組み立ててもらえないHGジム!
その胴体の合せ目の接着乾燥を山善さんで行ってみることにします。
乾燥機内部にドーン!
蓋ドーン!
そしてこのまま1時間乾燥機にかけます。
色々な方がレビューされていますが、内部の置場にはなんらかの細工はしておいた方がいいですね。
当然ですが食器用になっているので網が非常に大きいです。
なので100円ショップなどで網かなにかを敷いて下に落下しないようにした方が安全です。
使用者の方の話ですが、底面にキットが落ちたまま乾燥をすると、プラは溶けてしまうそうです・・・。
この辺の加工をしたら、またご紹介しますね。
そろそろ1時間経ったようなので取り出し。
そしてそのまま400番のサンドペーパーでゴリゴリと削って、番手を上げて整えていきます・・・。
そのまま画像を載せても仕方ないので、いくつか比較の画像も一緒に。
比較その1。
1時間放置でヤスリをかけた合せ目。
・・・というかプラモを本格的に作り始める直前にリハビリも兼ねて作ったキット。
知らないとは恐ろしいことで、数日放置すべき合せ目消しを1時間でかました結果がこれです。
削っても削っても合せ目がよりクッキリしていくのを感じて絶望しました。
比較その2
数日放置してヤスリがけした合せ目。
ヤスリがけする前はこう。
割かしキレイに合せ目が無くなっています。
そして・・・。
そして噂の山善さんで乾燥させたパーツは!?
なんということでしょう(cv.加藤みどり
あの合せ目が、わずか1時間の乾燥で!
(念のため、ヤスリ前)
かなり綺麗に消えました。
少なくとも塗装をすれば合せ目はほとんど気になりません。
2時間乾燥すればさらに安心だと思います。
こんなすごい乾燥機がまさか食器乾燥機界に存在していたとは・・・!
そしてこの乾燥機を最初にプラモのドライブースにしようと思った先人の知恵と勇気に脱帽です。
本格的なドライブースの効果の程を知らないので機械同士の比較ができなくて申し訳ないのですが、使用感としては非常にGOOD!だったので、もし『本格的なドライブース買うのはちょっと予算が・・・』という方には是非お勧めしたいです。
山善(YAMAZEN) 食器乾燥器 YD-180(LH)
アマゾンさんのレビュー内容は乾燥機を使用するうえで非常に役に立つ情報がいっぱいなので、是非読んでみてください。
ではでは!