キット組んでもボヤは起こすな。 模型的防火のススメについて(動画あり


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去年からこの記事を書く機会を伺っていました。

ガンプラを初めとした模型ライフは最高に楽しいものですが、日々触っていると自分が持っているものが何なのか忘れてしまいがち。

接着剤、塗料、スプレー・・・それらの多くは非常に引火しやすい性質を持っています。

それらがどんな風に燃えるのか?またどう危ないのか?
記事にしてみようと思います。

 

 

 

 

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2016年1月、劇的な大雪が降った某日。

前から考えていた動画を撮影する事ができる!と寒い中外に飛び出しました。

 

 

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用意したのは模型を作っていると触る機会の多い溶剤、トップコートスプレー缶。

雪の上に舞台を作り、周りに可燃物を確認します。

やってみようと思った事、それはこれら模型に使う溶剤がどのくらい燃えやすいのか?ということ。

そしてどのくらい危険なのかということ。

それを確かめる為、万が一の事故が起きにくいように雪深い日を待っていたのです。

 

やり方は至って簡単。

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紙コップにティッシュを詰め

 

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そこに溶剤を染みこませ、点火。

その燃えゆく様を確認します。

※危ないので絶対にマネしないでください。

 

まずは普通のアクリル系塗料に使う薄め液。

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燃える様子を動画にしております。

爆発などはしないものの、溶剤のしみ込んだティッシュが燃え尽きずに大きな火柱を上げて長時間燃え続けています。

多少触ったり地面に叩きつけても早々は消えません。

 

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エナメル系も同じように燃え続けます。

分ける意味合いはないのかも知れませんが、それでも確認の為。

 

 

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そして缶スプレー系。

こちらは吹き付けてすぐ点火させています。

ボッ!と一気に広がって燃えます。

燃焼している時間は短いですが、スプレーを噴霧している分範囲大きく、そして素早く燃えています。

 

 

今回の内容は興味本位や面白半分ではなく、模型屋としてモデラーが意識しておきたい火災について知ってもらいたくてまとめたものです。

 

模型の腕や造形の技術ももちろん大事ですが、何より安全を大事にしていきましょう。

 

ちなみにこれらの火災を未然に防ぐには

・火気厳禁

火気を伴う作業をする時には可燃物、可燃性のある薬剤は必ず離して使いましょう。

 

・換気の確認。

スプレーだけでなく作業中は必ず換気を意識する。

気分が悪くなったりするだけでなく、溶剤の噴霧がこもった状態で引火すれば爆発事故の原因になりかねません。

 

燃焼は

・熱

・空気

・可燃物

の3要素が揃う事で発生します。

まずはこれらが結びつかない環境づくりを心掛けることが重要です。

 

そして作業場には小型の消火器などを置いておくとよいでしょう。

(Amazonさんなどのネットショップでも3000円くらいから売っています)

 

そしてもし作業中に火が起きた場合。

まず前提として危なかったらすぐ逃げる。

(天井まで火が行けば相当危険と私は認識しています)

その際恥も外聞もありません、必ず大きな声で『○○が火事だ!』と叫びながら避難してください。

仮にボヤで済んでもいいのです。

むしろ静かに離れて近隣を巻き込む大火災になったら本当に後悔します。

119も安全な位置まで避難してからです。

まずはわが身を守ってください(周りに状況を叫びながら)

 

消火器などの道具は火が発生したらすぐ使う。

使い方などは必ず事前に練習(確認じゃありません、練習です)しておいてください。

基本的には1.安全ピンを抜いて 2.ノズルを取って火点に向けて 3.レバーを引く の3ステップで噴射します。

その際は火元に持って行ってから噴射してください、消火器の放射時間は十数秒とかなり短くなっています。

消火器を使う事を躊躇しないこともポイント。

燃焼は数秒で信じられないくらい大きく燃え広がります。

「使ったら部屋が汚れる・・・」とかためらってはいけません。

そのためらいが使う部屋すらなくしかねません。

掃除できる部屋を残せるよう躊躇なく噴射してください。

 

 

その火が今回の動画の様に燃え広がっていないのであればスチール製などの不燃性で密閉できる容器に入れて可燃物のないところまで持っていくのも一つの手です。

空気を遮断してしまえば延焼は防げます。

ですが一歩間違えば延焼のきっかけになりかねませんので、むしろそういう可能性を秘めたものは密閉できる不燃性の容器にあらかじめ収めておくというのもありかも知れませんね。

 

 

ちょっと支離滅裂になってしまいましたが、とかく火災は何をしていてもついて回るもの。

模型をやればそういう可燃性の強いものを多数扱う事になりますから、その危険はより大きいと言えるでしょう。

 

それらを過剰に恐れるのではなく、キチンと理解して、適正に使用。

安全で楽しい模型ライフを楽しんでいくようにしましょう。」

 

以上、たまには真面目なお話しでした。

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